数多の子供達の写真
著者のジュディス・クミンさんは、UNHCR(国連難民高等弁務官)の報道官。 当時の(1999年)難民情勢について、 子供にも分かるように、易しく解説しています。 もう一人の著者の小林さんは、途上国、特に紛争・難民問題の地域に 度々足を運んで、主に子供達の写真を撮られている写真家の方です。 (UNICEF親善大使の黒柳さんの各国訪問にも同伴しているとか。)このアルバムでは、彼の多くの作品が紹介されています。 逃避行中につい泣き出してしまう女の子、 親の腕の中で穏やかに眠る子供、 何もない難民キャンプで元気に遊ぶ男の子達、など、 世界各地の子供のさまざまな表情が捉えられています。 笑顔だけではない子供達に胸を痛めてしまいますが、 紛れもない現実が、美しい白黒の写真でつづられています。 大人である私たちがまず目を背けることなく向き合いたいものだと感じました。
ポプラ社
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