私を野外に連れ出して
これは野外術でもあり同時に料理本でもある。油が美味さの決め手!全く同感。「きよ鍋」は我が家にも存在する。うちでは「白菜鍋」と呼んでいるが本当に生醤油だけでこれだけの旨みが出るのが不思議。是非試されるとよい。 ぶたバラベーコンはどうせならイベリコ豚を取り寄せてためそうかと考慮中。 油好きの紀世彦が書く文章が何故かさっぱりして嫌味がない。トム・ジョーンズのギトギト歌を紀世彦が歌うとギトが取れ、さらっとした中に情感が溢れ品性さえ感じる歌になるのと共通している。 紀世彦の野外術は既製の価値観をも変えてくれる。料理同様シンプルで無駄がなく同時に自然にもやさしい。自分もやってみたいがちょっと勇気がいる。これでも私は女性だから。 とにかく思いがけない好書。
「野外術」歴30年のエッセンス
「野外術」歴30年のエッセンスがまとめられている。歌手としての過密スケージュールの合間に自然に心身を委ねて命の洗濯をするというOZ氏の大切な時間を支える野外術だけに実用的で迫力と説得力がある。それを裏打ちする原動力は、幼少から、道具を使いこなせる、道具を作れる、という人類の進化の歴史を自ら繰り返しているような生活歴と思われる。ベーコンに対する拘りも並大抵ではなく、野外生活の重要な要素のようだ。西部劇で、野宿して焚火を囲んでいるシーンは何度もみたが、ストーリーの展開に気を取られ、自分で野宿してベーコンを食べたいとまでは思わなかった。このあたりが OZ氏と自分の違いの始まりかもしれない。私のキャンプは、子供を連れて、唯一使える土日の一泊二日で、オートキャンプサイトに出かけ、型どおり、焼肉して、テント張って、寝て帰る式なので、気が引ける。確かに、最近の子供は道具が使えない。鉛筆をナイフで削っている光景も見なくなった。この際、OZ氏の野外術を参考に身軽に野外に出かけられる心境に到達したいと思った。
野外術
この本を発売と同時に読ませて頂きました。 内容語り口、まさに尾崎紀世彦さんそのものです。乗馬でも、ヨットでも 自然と共に楽しむ趣味を持つ、尾崎さん、ならではの野外生活の極意に 満ちた本です。スケールの大きさも歌と同じ。 特に、男の方に読んで頂きたいですね、いろいろ道具を揃えなければ出来ないと考えている、アウトドアーの趣味の方、こんなシンプルな 楽しみ方がある事が分かります、断然お勧めの一冊です。
アウトドアが好きになりそう
今までアウトドアはあまり好きじゃなかったのですが、こんな楽しみ方もあるんだと感心しました。シンプルで手作りで楽しそうなのです。自分で考えた工夫がいっぱいです。こういう楽しみ方って現代人が忘れてるような気がします。この本に出ていたお料理のいくつかを家で試してみましたが、ほんとにおいしいんです。アウトドアでなくても十分OKです。でも家の中ではできないものもあって残念。わたしもアウトドアに出かけようかな・・・と思わせてくれる本です。
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尾崎紀世彦の世界
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