たしかに凄い内容・・・でも自伝にすぎない!?
この本を真に受けて僕も相当悪戦苦闘しましたが、英語は・・・あまり進歩しなかったですね。(笑) 英語学習者なら一気に読み進められる迫力を本書は持っていますが、盲目的に信用するのはどうかと思います。『●●の東大合格作戦』なんかの類を読めばわかりますが、勉強法を真似たからって誰でも天才になれるわけではないんです。こういう体験談は役に立たない!とある教育評論家もバッサリ切り捨ててました。今では英語の勉強法も科学的な手法等も研究・検討されてますから、そちらの方を参考にした方がよいと思います。いわゆる、学習初期におけるリスニング&スピーキング重視。英語を英語のまま理解する手法です。世の中すごい人がいるなー!と当時は大感激し、すごく影響を受け、相当な時間を費やしましたが、みなさんも実際やってみて効果がなければ、この本は英語力をつけるという点に関してはあまり価値がないということになります。いわゆる『凄まじい英語力獲得の自伝』としてはかなり評価されるとは思いますが・・・・・。
上級者へいたるまでのknow-howがぎっしり
他の方のご指摘があるとおり、この本のメインは第2章「34のknow-how」だ。
上級者へいたるまでのknow-howがぎっしりつまっている。
たとえば、
・know-how 9 ぶっちぎり法:
英語表現辞典などを1枚ずつちぎったもの(ぶっちぎりカード)、朝持って出る。
帰宅するまでには、「十指法」で必ず覚えて“捨てる”。
・know-how 10 十指法:
覚えたい英文を、ぶっちぎりカード見ないで言う。
スラスラ言えたら指を折る。つっかえたら、指は折らない。目標の回数まで言えたら、次の英文へ。
・know-how 24 英字新聞は毎日買って読め:
積ん読になりがちな英字新聞は、毎日お金を払って駅の売店で買い、必ずその日のうちに読み捨てて帰る。
もったいないという意識があるので、必要な部分は読むようになる。
著者が「モモ・クリ3年、英語10年」と言うように、
これらを習慣化して10年続けることができれば、間違いなく上級者になれる。
ネイティブになってどうするの?
そんなに日常の大部分を犠牲にして、英語を勉強し、ネイティブに近づいて、ぺらぺらになってどうするのでしょう。いっそう、アメリカに生まれて普通に教育を受けたほうがよっぽど早道です。日本人として英語に取り組む意義は別のところにあると思います。この人はよっぽどアメリカかぶれにお見受けしますが。。。
独学法のノウハウは参考になる
本書は大きく三部からなり,第一部は著者の自伝,第二部は著者独自の英語独学法を34のノウハウにまとめたもの,第三部は日本語の微妙な言い回しについてのちょっとした英語表現集になっている。著者は留学や英会話学校を利用せず,まったくの独学でネイティブと比する英語力を身につけたという人だそうで,第一部ではその半生が語られるが,はっきり言ってこの部分はどうでもいい。 読者の多くが興味あるのは第二部だろう。ここでは著者が実際に行なった(そのうちのいくつかは今も行なっている)勉強法で特に効果があったものが述べられており,非常に実践的である。本書に限らず,こういう先達の知恵というのは英語勉強者にとって(特に独学者にとって)一読の価値はあると思う。これらのすべてを自分で思いつくのは無理であろうし,自分で思いついたとしてもそれは「車輪を再発明する」のと同じことだからである。本書の独学法のうち,whispering,十指法,Pattern Practiceあたりが私にとっては特に目からウロコであった。 なお,第三部の表現集は上級者向けである。海外旅行やビジネスミーティングで困らない程度の英語力を目標としている人(これは,必要な労力と得られる成果を比べた場合,かなり現実的な目標だと思う)にとってはあまり役に立つようなものではないだろうと思う。
熱意溢れる指南書
筆者の強いモチベーションと行動力には脱帽です。随所に、英語学習のために参考になる点がありました。ただ、この方法には、欠点があるように思います。それは、現代アメリカで使われている英会話表現を模範にしている。しかも、その英会話表現は、日々変化しており流行り廃りがある。つまり、それらの英会話表現を常にインプットし続けなければならない。結果として、英語オタクにならざるを得ない。そんな余裕のある人なんて皆無に近い。個人的には、もっと日本人英語の遺産を活用する方法があると思います。英語に一生涯をかけてきた日本人の遺産のいくつかを熟読して自分のものとしてしまえばよいのです。そうすれば、日本的な、いや日本人にしかできない、文法的にも正しい英会話ができるようになります。アメリカ人を完全にお手本としていない分、コンプレックスもありません。いやむしろ、これが日本人英語だというプライドが生まれます。パンチの効いた意気のよい表現を駆使する必要もありません。(あと、ほんとにこの人英語ができるのかなって思いました。間違いなく、英語はぺらぺらなんでしょうけど。)
南雲堂
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