ゆとりの旅ごころ―熟年おしどり紀行 (マイライフシリーズ)



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世界の歩き方。

 この世界をどのように歩くか。ここで「世界」とは、何も外国のことばかりを指しているわけではない。家から一歩出たばかりの街も、そこは「世界」である。著者は、その「世界」を縦横に歩く。文字通り、「歩く」のである。
 この本は、旅の本である。齢を重ね、余裕のできた時間を、夫婦で世界を歩くことに使おうではないか、と呼びかける本である。それがどれほど楽しいことなのか、この本には世界のおもしろさと、それを夫婦で共に歩くことのよろこびが、ぎっしりとつまっている。ロシア、ポルトガル、ポーランド、スペインから、近所の鎌倉まで。これらの世界を、著者夫婦は自分の足で歩く。この年で(失礼!)1日10キロ以上歩くというのだから驚きだ。歩くことでこそ感じる街の息づかいや、人々の笑い声、そしてもちろん、料理関係の著作も多い著者は、うまい食べ物のにおいをかぎつけることにもぬかりはない。とくに、マドリードのハモンセラーノ(生ハム)のうまさを語るくだりは、その丁寧な観察と、ハモンセラーノ自体のおいしさと、それを食べる著者夫婦の喜びで、絶品の文章になっている。
 よい本を読んだ。数十年後、ぼくが「熟年」と呼ばれる年齢になるまで、この本は大事に書棚にとっておく。そのとき、ぼくが、著者夫婦のような豊かな人生を送っていることができるかどうか、確認するためにも。そして、ぼくも世界を歩いてみる。さしあたって、近々東京方面に出張する予定がある。著者が生まれた街だという、鎌倉を歩きにいこう。楽しい旅になりそうだ。



勉誠出版